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2004.12.27

合唱の魅力を知る

グロリア少年合唱団 メサイア演奏会(2004.12.23 カトリック雪の下教会) 
レビュー(3)

 この日の収穫はもう一つある。オペラアリア独唱が趣味の私が「合唱」の魅力に気づいたことだ。聴くのも独唱が中心で、が少女時代に夢中になったウィーン少年合唱団を除いて、合唱そのものに興味を抱いたことはあまりなかった。この日も、少年合唱団の歌に期待しつつ、独唱者の歌にも大いに期待していた。しかし、第一部の途中で独唱よりもむしろ合唱の方を楽しんで聴いている自分に気づき、我ながら意外に思った。私にとって本格的な宗教曲はオペラアリアほど馴染みのある音楽ではないため、ある意味難解であり、長時間聴いていると退屈してしまうこともある(不勉強のせいです)。特に、独唱の場合、変化に富んだ表現力がないと、同じ声で聴き続けるうちに飽きてくることもある(不勉強のせい)。この日の独唱者の歌は素晴らしかったが、私にとっては一曲ずつがちょっと長すぎるように感じてしまった(実際、長い)。
 ところが、合唱の場合、私のような不勉強な者でも、聴いていて飽きない。大人数の歌手の様々な色彩の声で、様々なハーモニーで、変化に富んだ展開で歌われるので、すぐに音楽に引き込まれ、わくわくと楽しみながら聴くことができる。魂が揺さぶられるという感覚。聞き覚えのある英語の単語が明快な響きを持ってリフレインされるのを聴くのは快感である。グロリア少年合唱団+グロリア男声合唱団の場合、小学四年生の少年から大人まで、様々な年代の歌手によるボーイソプラノ、ボーイアルト、テナー、バスの歌声が圧倒的な響きで調和し、その音楽的な純粋さ、荘厳さにおいて、独唱を凌駕するほどである。特に「ハレルヤ」と終曲の合唱は圧巻であった。
 もっとも、このオラトリオ自体、独唱者に役が与えられているわけではなく、合唱と同様に物語を語り歌うわけであり、合唱は独唱のバックコーラスではなく、独唱と合唱が同等の扱いになっている。また、私だけの印象かも知れないが、どうも曲の出来ばえが独唱曲よりも合唱曲の方が良いように思える。しかも、独唱曲は長めで合唱曲は短めの構成になっている。こうしたヘンデルの「メサイア」そのものの特性もあるので、比べるのはフェアではないかも知れないが、とにかく私はこの演奏会で、変声期前の少年の声の美しさを再確認するとともに、合唱の魅力を初めて知った。

グロリア少年合唱団【未公認】サイト
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