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2009.03.30

私、自閉症なので

Ki
そう、私は変形性股関節症患者(一つ前の文章参照)。

自骨手術による回復の可能性が高くないタイプなので、人工股関節置換手術を受ける日まで、ひたすら筋トレして温存するべし!

自力だけでの筋トレでは効果が上がらないので、週に1度、習い事のように整形外科のリハビリテーションに通っている。

天才理学療法士さんが一押しするだけで、股関節が頼りない分、負担がかかりすぎて凝りに凝った筋肉がほぐされ、癒され、鍛えられて回復。これでまた1週間、暮らしてゆける。その繰り返しで何とか温存。さて、いつまで持ちこたえることやら??

かかりつけの股関節専門医のクリニックにはリハビリテーション科もあり、人材も設備も充実している。担当の理系美女天才理学療法士Iさんに先約があるときは別の人に代わってもらうのだが、皆、腕がいいので安心して任せることができる。

ところが、前回、困ったことになってしまった。Iさんに頼めないときは、いつも女性の理学療法士さんが代わってくれるのだが、初めて男性が担当することになった。腕のいい人ならくすぐったくないことはわかっていたので、別にいいか・・・・・・と任せることにしたが、やはり、男性に、脚腰など、全身の要所に接触されるのは我慢ならず、言ってしまった。

「あのー、できれば女性の方のほうが・・・・・・」

女性の療法士の手があくまで待つ時間もなく、結局、「後日あらためて」ということになってしまった。Iさんが「配慮が足りなくて申し訳ありません」と謝りに来てくれたし、「すみません」と言うしかない私に、当の男性療法士も「いえ、全然いいんです。お気になさらないでくださいね。他の者の手があかず申し訳ありません」と頭を下げてくれた。

周りを見ると、患者は女性ばかり。男性の療法士からマッサージを受けている人も何人かいる。男性だから拒否というのは私だけ?? セクハラを受けたわけでもないのに拒否するのって変? でも、やっぱりどうしてもイヤ・・・・・・そして、思わず言ってしまった言葉。

私、自閉症なので、接触に関して色々あるんです

その言葉は静かなリハビリ室全体に聞こえてしまったようだが、その場の雰囲気が気まずくなることもなく、受け入れられた。または聞き流された。

実際、自閉症の人は感覚過敏が激しく、接触に関して色々ある場合が多いようだ。過鈍な人もいるらしいが、アスペ傾向の人も含め、知り合いの自閉症スペクトラム圏内の人は、みな何かしら感覚過敏な面を抱えていた。

そんな知識を、その場にいた患者さんたちがもっていたとは思えないが、医療従事者である理学療法士さんたちは案外、皆、当然のことのように知っていたのかも知れない。

自閉症なので」という言葉を口実にでも使うときは注意が必要で、だから引き篭もりとか、だから暗いとか、不用意に言ってはならない。日本独特の誤解を助長することになりかねないので。しかし、だから感覚過敏とか、だからこだわりがあるといった、知られていないが事実であることは、言ってしまってもよいのではないかと思う。

悪気のない他人を傷つけずに、接触を控えて欲しいことを伝えるには、「いやあ、触らないで! 不潔っ!」などと言うより、「私、自閉の傾向があるので」と言ってみてはいかがだろうか? 特に、医療場面では通じるのではないかと思う。いや、医療従事者ならば、必須の知識だ。

結局、拒否してしまったため、癒しの一押しを受けることができず、歩行困難に陥ってしまった。次回の予約を入れるときには、あらかじめ「できれば女性の方に」と言っておかなければならない。

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Tracked on 2009.04.22 01:43

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