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2009.04.13

グロリア少年合唱団の『フォーレものがたり』

グロリア少年合唱団 第48回定期演奏会 『フォーレものがたり』サン・サーンス、リストを師に仰いだ、フランスの若き作曲家の音楽と友情の物語
2009年4月3日(金) 鎌倉生涯学習センター 出演:グロリア少年合唱団・グロリア男声合唱団


 今年も桜の季節に、日本最大最古の少年合唱団「グロリア少年合唱団」定期演奏会に行ってまいりました。今回は、高校生の団員が書いた脚本による上演。時代背景や性格設定もしっかりしていて、文学的にも質の高い出来だったと思います。感動的な台詞も幾つかありました。主人公フォーレの他、サン=サーンス、セザール・フランク、ラヴェル、リストといった有名な音楽家が登場するのも楽しい! 演ずる方もやり甲斐があったことでしょう。

 少年合唱団といえば、Gクラス(小4~変声前)のボーイソプラノの透明な響きを堪能できるのが魅力。今回も、フランクの「天使のパン」の二重唱など、ボーイソプラノ&ボーイアルトの聴きどころも沢山ありました。フォーレの「ピエ・イェス」は当然、ボーイ・ソプラノのソロかと思いきや、Cクラス(幼稚園児)のおチビさんたちの熱唱。傷心のフォーレに立ち直るきっかけを与えるという重要なシーンで、本当に一生懸命熱唱してくれました。こういう「ピエ・イェズ」を聴けるのはグロリアだけだと思います。

 今回は、グロリアのもう一つの魅力、Mクラス(変声後の中高生)の実力!と魅力を再確認できたことも大きな収穫でした。2幕の幕が開けたところで、青年たちが集うシーンが繰り広げられるのが定期演奏会の音楽劇の一つの様式のように思えるのですが、今回も、パリの音楽サロンで語らい、ヴァイオリンを弾き、歌って楽しむ青年たちのシーン。このシーンが素晴らしい! のです。特に、私のようなギムナジウム・カフェに出入りするような(一度だけです~すみません!)輩には目に保養。。。

 全クラスとも、自前の衣装で、先生方の念入りなチェックで、色彩的にもバランスのとれた舞台がつくられるのですが、Mクラスの青年シーンは特別、厳しいチェックが入っているのではと思います。このシーンは、兎も角、美しい! のです。舞台の色調も、登場人物の配列も、何気ない動きや仕草も、もちろん音楽も。中3?~高校生のMクラスだから、演技も自然で本格的。今回はたぶん、実年齢よりも少し上の青年を演じているわけですが、中学生の団員もちゃんと大人っぽい演技で台詞を喋ることができました。声も舞台姿も、若々しい輝きに満ちて、本当に美しい! 今回は特に主役のフォーレを演じたT君のテノール全開の声を初めて聴くことができて、感涙。ソプラノやアルトもすばらしかったけど、テノールもいい!

 彼らは一時も待ってくれることなく成長していく少年たちですから、この輝き、この美しさは、この舞台だけのもの。何度か足を運ぶうちにそれがよくわかってきたので、一瞬たりとも聴き逃さないように、見逃さないように、グロリアの舞台にとりわけのめりこんでしまうのでした。

 次の公演にはまた一段成長した姿を見せてくれる少年たち。でも、あのパリの音楽サロンのシーンはもう2度と観られないでしょう。私はもちろん、昼の部と夜の部の2回とも観ましたよ。グロリアの定期演奏会の音楽劇。2~3年に一度上演されるようです。ぜひお見逃しのないように。


2009年5月3日 10:00-15:00 グロリア・バザー  
於:雪ノ下カトリック教会(鎌倉) 
2009年10月12日 グロリア少年合唱団創立50周年式典 
演奏曲目:モーツァルト『戴冠ミサ』他
於:雪ノ下カトリック教会(鎌倉) 

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