2009.12.03

中村中 ライブ2009 海老名・秋の空

Photo 建築家の相原聰さんとデイトしてまいりました。
 中村中のライブにお誘いいただいたのです。

 [中村中 ライブ2009 海老名・秋の空]
  2009年11月29日 海老名市文化会館 大ホール

 中村さんの美貌とお歌の上手さにうっとり!
 凄まじいほどの迫力、音域の広さに、普通の女は完敗! あの低音の響きは男性の声帯をもっていないと、たぶん無理。高音のファルセットも自然な感じで、何とも女らしく艶かしいのです。現代のカストラート? それもポップス界の。いえ、カストラートというのは変声期前に虚勢した人たちで、もちろん現代では不在、全くちがうのですが、テクニックにおいてカストラート的なものをお持ちと感じました。男も女も叶わない、中村さんだけが到達した歌唱技術。とても真似できません。完敗!です。

 「ライブ」ということですが、会場が市のホールなので、クラシックのコンサートに出かけるような気分で、お洒落して行ってまいりました。ところが、行ってみるとまさにライブ! 後半では全員スタンディングでノリノリ。私、脚痛いし、テンション低いし、スタンディングで手拍子でノリノリってめんどくさいんです~座っていたいんですけど。しかし、そんな人は私だけ。空気読めない方ですが、あまりにもわかりやすい周りの空気に押されて、私もやっぱりスタンディングいたしました。

 スタンディングでお客さんたちを観察してみると、年齢層が幅広いのにびっくり! 私のようなクラシックのコンサートに行くような井出達の方はあまりいないけど、お客さんのファッションも様々。普段着でそのまま・・・の方や、ミニスカートのキュ~ト系MTFの方も。
 そして、リピーターさんが多いのにも、びっくり。
 「○日の調布のライブに来てくれた人~??」の質問に2/3くらいの人が「は~い!」でしたし、お揃いグッズの黒タオルを持っている人の多いこと!

 そして、何よりびっくりしたのは、一見地味な方も多いお客さんたちの盛り上がりよう。憑かれたように踊る人たち。今まで、色々なアーティストさんのコンサートやライブに行ってきましたが、なにやら不思議なムード。むか~し、ヘヴィメタ京大青年と聖飢魔IIのライブに行ったとき、とてもついてゆけない元気な熱狂ぶりに圧倒されたことがあるのですが、そのときとは全くちがう、どこか真剣な、ちょっと大人っぽいノリノリ。

 この不思議な空気の正体な何? 中村さんの巫女さん的雰囲気がそうさせている? ノリノリのふりをしながら、そんなことを観察してしまう、不真面目なお客さんになってしまいました。
「みんな心を病んでいて、彼女の歌を聴かなきゃ生きていけないんだよなー」と言ったのは、私ではなくて、建築家の相原聰さん。
 え? そうなんですか?? 大袈裟な解釈なような気もしますが。

 私にはそこまでわからなかったのですが、私たちのような客席の分析なんてしてしまう不真面目なお客も、心から楽しめる素晴らしいライブでした。あの技術で歌えて、歌詞も書けて、作曲もできて、ピアノもギターも演奏できるという多才な中村中さん! お喋りも上手で魅力溢れすぎ! 美輪明弘さんを越える大物に成長していくことでしょう。美輪さんの三島由紀夫に当たるような芸術家のお友達がいたら素敵かも・・・なんて思ってしまいます。

 最後に、お気に入りの曲「汚れた下着」から好きなフレーズを。私の趣味的には彼女の最近の曲に登場する女らしい女性より、退廃的な「僕」の方が好き。


 ♪ボタンも掛け違えて 下着も汚れたまま
  いつもと違う髪の香りを 君は褒めてくれたね
 
  冷たい言葉より面倒が嫌いサ
  愛を満たすよりも 都合がよければいい

   ~「汚れた下着」作詞作曲:中村中より~ 

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2009.12.02

紅葉狩りの後に

Gaienn_2 紅葉狩りの「狩り」って何? 紅葉を拾い集めること?

 ではなくて、ただ眺めることを日本語では「狩り」と言ってしまっていいのです。

 『語源由来辞典』サイトによると、「狩り」は、元々、獣を捕らえるいわゆる狩猟のことでしたが、小動物や鳥を捕まえること、果実を採ること(葡萄狩り,etc.)、そして植物を観賞することまで意味が広がっていった…とのことです。
http://gogen-allguide.com/mo/momijigari.html

 捕って食べれば体の糧となりますが、見るだけで心の糧とすることは、想像力が豊かな人なら十分に可能なことなので、この言い方は正しいと思います。言い得て妙な日本語!

Gaien2 もう12月になってしまいましたが、関東南部はもうしばらく紅葉狩りの季節。たぶん、あと1週間もしたらみんな散ってしまうので、今週末はぜひ紅葉狩りへ! 箱根や高尾に出かけなくても、東京のど真中で十分ですよ。外苑前の銀杏並木とかいかが? 日が沈みかけた頃に駆けつけても大丈夫。ライトアップされた幻想的な光景を楽しむことができます。

 そして、眺めるだけで「狩り」ならば、別の狩りも愉しんでみてはいかが? 私のような腐女子なら、美少年狩りとか。ええ、眺めるだけです。それも、紅葉を目で愛でるように。それだけ! なんて健全な愉しみ。

 この季節、受験生さんをお持ちの親御さん方は、色々な学校の説明会に足を運んだりとお忙しいことでしょうが、私のような腐女子のお母様でしたら、ついでにちょっとだけ美少年狩り…を愉しんでみるのもいいのではないでしょうか? 申し上げるまでもありませんが、くれぐれも本題をお忘れにならないで。ついでにちょっとだけ…ですよ。


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2009.11.30

ヴァンパイヤーズにご用心!

2009xmas 昼下がりの百貨店、お洒落なイタリアンレストランのランチタイム、マチネーの劇場・・・・・・。

 平日にうっかり足を踏み入れると、何故だかどっと疲れるところ。それなりに華やかで楽しいお出かけスポットなのですが、帰宅後、何? この消耗感? と鏡を見ると、何だかやつれたような、皺が発生したような、白髪が増えたような・・・・・・え? たった半日でこんなに老けたの? まさかね、気のせい、気のせい・・・・・・

 いえいえ、気のせいではないのです。ウィークデイにお洒落してお出かけ可能な麗しきお姉さま集団――団塊世代を含む有閑リッチ・マッダ~ム層――に精気を吸い取られたのですよ。まだまだ見られる客体であることを断念しないでお洒落にお金と時間を惜しまないけれど、主体である自己を獲得したお姉さま方。見るだけで、我々若者から精気も生血も吸いってしまうという能力をいつの間にか獲得した、美しくも怖ろしきお姉さま方。

 そんなお姉さま方の視線にさらされたら最後、骨の髄まで視食、視飲、視吸され尽くして、もうぐったり――。

 アマチュア音楽家の楽屋や、社交ダンスのパーティー会場も危険なところ。ドレスで着飾って、念入りにメイクして、それでももっと~!と思ったら、視界に入った若者を餌食にするはず。寛大なお姉さま方は、若さと美貌に嫉妬心を燃やすようなはしたないことはなさいません。具体的には何もなさらないのですが、チラリとでも見られたら最後。本番までは持ちこたえることができるかも知れませんが、帰宅後、どっと消耗感が襲ってくるはず。

 私も最近、楽屋でそんな体験をしたわけですが、私ってまだ美味しい対象だったのねと思うと、かえって嬉しいような、複雑な気持ちになったわけです。

 私がまだ美味しいのなら、敬愛するお姉さまには、どうぞお召し上がりくださいと、身も心も捧げてしまってかまわないのですが、集団ではご勘弁。お1人なら、お召し上がりいただいても自分の精気をキープする自信はありますが、集団となると、想像しただけでクラクラしてきます。

 私もまだまだ、客体として見られる自己を放棄するつもりはありませんが、そろそろ健全な(?)主体性を獲得して、若返りしていきたいと思います。エリザベート・バートリーに密かに共感する危険な感性の求めるままに。いえ、見るだけです。具体的に何も致しませんし、私1人に見られたからといって、どうなるものでもありませんのでご安心を。

 ご用心すべきは、麗しきお姉さま方のヴァンパイヤーズ集団。うら若きOLの皆さま、打合せ帰りに百貨店を通り抜け~なんてしない方がいいですよ。くれぐれも、美味しい餌食にならないように。

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2009.09.13

愛と骨棘(こつきょく)が欲しい

Tdl3テロリスムの果てに、
もうカタチあるものはいらない。物質は不要。欲しいのは愛だけ!

そんな悟りに至ったのでございました。


愛だけあれば十分だけど、やっぱり他にも欲しいものはあります。

例えば、才能と美貌。 移動に便利な動産。マネーとか、ジュエリーとか。


そして、煩悩人なので、じきに物欲も復活し、モノが増え始め、またもや自らのアナーキスムに埋没していったのでした。


このままではいけません!
やっぱりモノは必要最小限にとどめないと。
外面よりも内面を充実させる努力を続けなくては!

再び、悟りに至りかけたとき(いえ、きっとすぐにアナーキスムへ流れる薄っぺらな悟りです)、それでも欲しいモノがあると気づきました。


 良い骨棘〔こつきょく〕


骨棘とは、自然形成される骨の棘。
痺れや痛みの原因になり、多くの場合、悪い骨棘。

しかし、変形性股関節症の場合、
ちょうど大腿骨の形状異常をカバーするように形成されると、症状が改善される場合もあるとのこと。

担当の理学療法士さんによれば、どうすれば良い骨棘をつくれるかは現代の医学ではわからないそうです。


そんなわけで、私をアナーキスムに陥れるだけのモノなんていらない。とりあえず欲しいのは、愛と骨棘

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2009.08.27

古代ローマの少子化政策 (修正して再掲)

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 もうすぐ衆議院選挙。
 政治のことにはあまり興味がなくて申し訳ないのだが、前の地方選挙のときにアップした記事を少し変えて再掲してみることにする。

 現代日本では少子化が深刻な問題になっているらしく、選挙にあたり、様々な政党が少子化対策をマニフェストに挙げている。

 古代ローマでも、帝政以前から上流階級の間に少子化問題が深刻化していた。世の中が豊かになり過ぎて、子供なんか持たないで自分の生活をエンジョイしよう! という風潮が高まっていたことも原因の一つだったといわれ、ある意味、現代の日本によく似た状況だったともいえる。

 加えて栄養面、衛生面等の理由から乳幼児死亡率も高く、一人の女性が一生に5人以上の子供を産まなければ人口を維持できないのに独身者や子供なし世帯が増え少子化は進む一方で、人口減少⇒国家衰退⇒帝国滅亡という最悪の事態の招きかねなかった。2人以上産めば人口維持は恐らく可能な現代日本より深刻だったともいえる。

 初代皇帝アウグストゥス類稀なる美男であったと言われるが(本筋とは関係ないが好きなフレーズなので強調)、これではイカン!と、法律を作った。アウグストゥス帝は家族をとても大切にする人で、「健全な国家は健全な家庭から」という考えを持っていた。人々が家族よりも個人の快楽に走るのはゆゆしきこと、あたらためるべき!と定めた法律が「ユリウス正式婚姻法」。

 この法律では、正式な結婚をして子供を持つことを奨励し、正式な婚姻をして子沢山の人をとことん優遇し、独身者、結婚しても「夫婦だけの生活を楽しむの!」等と言って子供を持たない人は(罰するわけではないが)色々な面で冷遇されることが定められている。

 例えば、子供が多いほど税制面で優遇される。これは扶養家族の数で控除額が増える現代日本の税制でも同様だが、父親の仕事における待遇が子供の数で左右される制度となっていた。選挙の場合は同じ票数の場合は子供の多い人の方が当選、能力が同程度の場合、昇進も子供の多い人の方が優先、有給休暇も子供の多い人の方が多くもらえる・・・。

 子供をなした母親にも特典が与えられ、3人以上出産した女性は、実家の父の監督を受ける家父長権から解放され、資産の遺贈や授与も自由になる等、男性優位の古代ローマ社会において、経済的に男性と平等の権利を得られるようになる。

 この「ユリウス正式婚姻法」、制定直後はなかなか徹底されず、享楽的でエロティックな文化が蔓延るローマでは秩序回復への道は茨の道だった。だが、長い年月をかけて、個人の楽しみよりも「家族」を営むことが大切であると認識され、風紀も改善されていった。同時代に生きたイエス・キリストの教えがローマ人に受け入れられていく素地を築いたのもアウグストゥス帝だったといえるだろう。

 アウグストゥス帝はカエサルのような天才肌ではなく、コツコツと几帳面に積み上げていく努力家タイプで、計算高く冷徹である一面、家庭を大切にする人間味あふれる人物だった。77歳の長寿であったことも幸いしているが、後のローマ帝国の秩序と発展の基礎となる多くの法律や制度を確立する等、カエサルには成し得なかったことを数多く成し遂げた。

 皮肉にも、アウグストゥス帝自身は、愛する身内を次々に亡くし、一人娘のユリアを「ユリウス正式婚姻法」で裁き追放する破目になる等、良妻リディアを得た他は家庭的には恵まれない生涯を送った。悲運の皇帝の悲願は、やがて帝国中の家庭で叶えられることとなり、少子化問題も改善したらしく、人口は維持され、ローマ帝国はその後、約500年間も存続し、繁栄の華を咲かせた。

 ……だから、現代日本の政治家のみなさんに何か申し上げるわけではありませんが、情報まで。



参考:『ローマ人の物語〈6〉― パクス・ロマーナ』塩野七生著 新潮社

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2009.08.17

アナーキスムにはテロリスムを

200908151 ブログの更新をしない理由の一つに、「引越し」を挙げるのを忘れていました。

 忙しくてブログなんていじっているヒマはないし、段取りが悪いと、引っ越した後も、ネット再開まで日数がかかるのです。

 そんなわけで、5月15日~8月1日間、こちらをお留守にしておりました。

 その間、何をしていたかといえば、ひたすらアナーキスムと闘っていたのでございます。

 いえ、政治的意味性は皆無です。自らの内面的特性が招いた物理的アナーキスムと申しますか。

 ・・・・・・とにかく、モノが多すぎ! 
 雑貨や服は大好きだし、お買い物も好きなので、お気に入りのモノをただ愉しみのために買っていたら、アイテム数が増えすぎて、いつの間にか、モノの無秩序(これにアナーキスムとルビをふります)で大混乱。

 

 今まで、庭つき、モノが工夫次第で無尽蔵における離れつきの一戸建て(しかし母屋は極小)に住んでいたので、見えないところに追いやっていたモノのアナーキスムに気づくこともなく過ごしておりました。

 しかし、突然、マンションという有限空間に引っ越すことになったので、荷造り段階で過激なアナーキスムと闘うハメになり、引っ越してからも、納まらない!事実に向き合い、さらに過激化したアナーキスムと闘うハメになったのでした。

 私はいかにして、アナーキスムと闘ったか?

 棄てるしかない!

 そう、テロリスムです。

 あれもこれも、とにかく棄てちゃう! 回収袋に納めるために破壊することも度々。

 この残酷な手を呪いつつ、他に為す術もないのでした。

 残虐の限りを尽くし、一応、テロリスムがアナーキスムに勝利を収め、事態は収拾したかのように思えました。


 しかし、私自身の内面のアナーキスムは決して滅びることはなく・・・・・・
 せっかく片付いたのに、何かまたモノが増えてる!! 何かまた散らかってる!! あれが終わってないのにこれを始めちゃった!!


 畢竟 テロは何も解決しないのよ。


 そんなあたりまえのことを、ようやく到達した深い悟りのようにかみしめ、

 そしてまた、自らのアナーキスムに敗北し、埋没し・・・・・・

 どうなるのよ!? 私?              

 (つづく?)

 

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2009.05.12

「不景気」は禁句!

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言っても何のメリットもないことはあえて言わなくてもいい。

不吉な言葉、響きの美しくない言葉はあえて口にしない方がいい。例えば、「不景気」。なんという嫌な響きだろう。

不景気、フケイキと言うのはもうやめよう。口にする度に不景気が拡散して余計に不景気になる。不景気を呷って不景気ムードを盛り上げるのはやめよう。

言わなくてもわかってる! 景気がよろしくないなんて、わざわざ言わなくてもわかる。「100年に一度の~」なんて、後で振り返って統計をとってから言えばよいことで、わざわざ言う必要はない。

不景気~特集のTV番組をわざわざつくらなくてもいいし、見なければいい。

不景気を禁句にしたら、景気の回復も早まるのでは?

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2009.04.29

私がピアスをしない理由

Flower0429
耳を動かす癖がある。だから、ピアスをつけるのは無理。

一度やってみたことはある。整形外科で耳に穴を開けてもらい、ファーストピアスの針を貫通させてキャッチで留め、傷が乾けばピアスな人生の始まり! のはずだったが、耳を動かす度に、穴の内部のまだ「生」の部分にピアス針が当たって、痛い痛い! 異物を貫通してあることに耳が反応してピクピク動くから余計に痛い。おまけに私の耳は肉厚な福耳なので接触する部分も多く、痛い痛い痛い!!

結局、我慢できなくて、傷が乾かないうちにやめてしまった。

というわけで、私はピアスをしていない。イヤリング派なのだが、これもつけると耳が反応していつもよりも動くので、落として失くすことも多い。耳のお洒落をしにくい体質のようだ。

ところで、耳を動かすのは誰でもできることではない。何の役にも立たないので自慢することではないが、
一種の特技なのだ。稀に動かせる人もいて、遺伝性もあるらしい。
「耳を動かす事が出来ますか?」  生活・身近な話題 : 発言小町

ついでに、今、検索して初めて知ったこと:
痕跡器官は、他の分類群ではよく発達して役に立っている器官が、ある分類群ではどう見ても役立たない状態になったものである。(中略)また、その種の全個体に出現する訳ではないが、まれに出現する形質が、先祖の形質を暗示するようなものである場合もある。ヒトの場合、有名なのは耳を動かす筋肉がそれで、筋肉そのものは簡単ながら全員に備わっているが、一部のものしかそれを操って耳を動かすことができない。」
痕跡器官 (生物) 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より。

なるほど、私って古いタイプの人間なのかも。しかし、この「耳を動かす筋肉」はヒトが文明生活を始めた頃には既に退化していたにちがいない。何故なら、耳ピアスの歴史は数千年に及ぶといわれ、古代エジプトの貴族には20歳になるとピアスをするのが習慣があったらしい。耳を動かす癖のある人が多ければ、穴をあけて通してつけるピアスが普及するはずはない。ヒトが誕生したそのときにはもう失われていた能力?なのかも知れない。

そんなわけで、結局自分には縁のない「ピアス」について思いをめぐらせ、付け焼刃な雑学を披露。せっかくの特技?なので、何かに利用できないか考えてみることにしよう。耳芸のアイデア募集します。同じ特技のある方、こんなことをしてみたら尊敬された・・・というお話があればお聞かせください!


・・・ついでに宣伝。
ピアスも登場する「ジュエリーの歴史」について知りたい方は、『古代文明ビジュアルファイル』第115号【2009年4月28日発売】をどうぞ!
「美と文化の小宇宙 きらめきのジュエリー史」

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2009.04.19

アクア・ブルーの違和感、そして親近感

Aqua江ノ電を降りて藤沢のデパートで、某所の個室に入った。

入って腰掛けた途端、妙な違和感。ドアや壁、そして腰掛けた器の色がアクア・ブルーだったので。

そこはトイレとか、化粧室とか、Rest Roomとか、厠とか、御不浄とか言われるところなので、ジェンダーでの色分けが確立している。私が入るところはピンクかオフホワイト、せいぜいベージュくらいであるべきなのだ。

しかし、この違和感の理由が私にはわからなかった。用事を終えて、ドアを開けるまでは。

そう、そこは男子トイレ。つまり、間違えた! なんともマヌケな話。

ドアを開ければ、手洗いには男子の姿。

当然、すぐに個室のドアを閉め、彼らが退出するのを待つことになった。変態だと思われて通報されることになるので。

そして、ドアを閉めたときにはもう、違和感が親近感に変わっていた。手洗い所に立つ3人の男子は全員、大学生くらいのお洒落な男のコ。櫛を手に鏡に向かって一生懸命、髪を整えていた。私たちがお化粧直しをするのと同じような念入りさで。その後姿が何ともかわいらしくて微笑ましくて、そう、親近感を覚えたのだが、前述の理由で観賞するのを断念し個室に引っ込んだ。

ようやく彼らが退出して誰もいなくなったので、私も誰にもばれないまま無事退出することができたのだが、男子トイレのアクア・ブルー色がほんわかとさわやかに感じられた。また是非、アクア・ブルーのこの異空間に入ってみたい・・・・・・などと書いたら変質者どころか犯罪者になってしまう。

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2009.03.30

私、自閉症なので

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そう、私は変形性股関節症患者(一つ前の文章参照)。

自骨手術による回復の可能性が高くないタイプなので、人工股関節置換手術を受ける日まで、ひたすら筋トレして温存するべし!

自力だけでの筋トレでは効果が上がらないので、週に1度、習い事のように整形外科のリハビリテーションに通っている。

天才理学療法士さんが一押しするだけで、股関節が頼りない分、負担がかかりすぎて凝りに凝った筋肉がほぐされ、癒され、鍛えられて回復。これでまた1週間、暮らしてゆける。その繰り返しで何とか温存。さて、いつまで持ちこたえることやら??

かかりつけの股関節専門医のクリニックにはリハビリテーション科もあり、人材も設備も充実している。担当の理系美女天才理学療法士Iさんに先約があるときは別の人に代わってもらうのだが、皆、腕がいいので安心して任せることができる。

ところが、前回、困ったことになってしまった。Iさんに頼めないときは、いつも女性の理学療法士さんが代わってくれるのだが、初めて男性が担当することになった。腕のいい人ならくすぐったくないことはわかっていたので、別にいいか・・・・・・と任せることにしたが、やはり、男性に、脚腰など、全身の要所に接触されるのは我慢ならず、言ってしまった。

「あのー、できれば女性の方のほうが・・・・・・」

女性の療法士の手があくまで待つ時間もなく、結局、「後日あらためて」ということになってしまった。Iさんが「配慮が足りなくて申し訳ありません」と謝りに来てくれたし、「すみません」と言うしかない私に、当の男性療法士も「いえ、全然いいんです。お気になさらないでくださいね。他の者の手があかず申し訳ありません」と頭を下げてくれた。

周りを見ると、患者は女性ばかり。男性の療法士からマッサージを受けている人も何人かいる。男性だから拒否というのは私だけ?? セクハラを受けたわけでもないのに拒否するのって変? でも、やっぱりどうしてもイヤ・・・・・・そして、思わず言ってしまった言葉。

私、自閉症なので、接触に関して色々あるんです

その言葉は静かなリハビリ室全体に聞こえてしまったようだが、その場の雰囲気が気まずくなることもなく、受け入れられた。または聞き流された。

実際、自閉症の人は感覚過敏が激しく、接触に関して色々ある場合が多いようだ。過鈍な人もいるらしいが、アスペ傾向の人も含め、知り合いの自閉症スペクトラム圏内の人は、みな何かしら感覚過敏な面を抱えていた。

そんな知識を、その場にいた患者さんたちがもっていたとは思えないが、医療従事者である理学療法士さんたちは案外、皆、当然のことのように知っていたのかも知れない。

自閉症なので」という言葉を口実にでも使うときは注意が必要で、だから引き篭もりとか、だから暗いとか、不用意に言ってはならない。日本独特の誤解を助長することになりかねないので。しかし、だから感覚過敏とか、だからこだわりがあるといった、知られていないが事実であることは、言ってしまってもよいのではないかと思う。

悪気のない他人を傷つけずに、接触を控えて欲しいことを伝えるには、「いやあ、触らないで! 不潔っ!」などと言うより、「私、自閉の傾向があるので」と言ってみてはいかがだろうか? 特に、医療場面では通じるのではないかと思う。いや、医療従事者ならば、必須の知識だ。

結局、拒否してしまったため、癒しの一押しを受けることができず、歩行困難に陥ってしまった。次回の予約を入れるときには、あらかじめ「できれば女性の方に」と言っておかなければならない。

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